抜き打ち実力テスト。さてどうする?の話。

人生。生きてるだけで試されることもある。そう、それはまるで抜き打ち実力テスト。
誰が裁く?誰が見てる?
そんなのは知らないけれど確実にテストの問題は、いきなり、何の前触れもなく出題される、のだ…。

問1  買い物を終えて車に戻ってきました。手にはいっぱいの荷物。妻も隣にいます。見ての通り車はパンクしています。
さて、この状況を見事に切り抜けて「男」を見せてみなさい。

奇声をあげるのは不可。深呼吸は1回まで。制限時間はありませんが、妻を動揺させることなく、可及的速やかに終えることのできますよう…。できますよう…。できますよう……。


来た!
来やがった。時々来るんだよな
抜き打ち実力テストの野郎がな。
あと30分で娘のお迎えなんですけど〜〜とか言ってももう許してくれないもんね。

さぁ、解くか問1。
慌てる時ほど落ち着いて。
まわりに買い物客がたくさんいてこっち見てるけど気にしない。
むしろギャラリーだと思って悠々かつ正確にジャッキアップ。
そのあとパンクしたタイヤを外す。
心配そうな妻には「ちょっとあっちの方見てきなよ!帰ってきたらもうなおってるよ」とお店の方に送り出す。
妻が離れたあと
「外国みたいやな!」
「ルパンと次元か⁉︎(カリオストロの城ね)」
などとつぶやきながら作業する。
ここまでスムーズ。
しかしどんなテストでもハマる穴がある。
スペアタイヤを出すのに、タイヤを吊ってるナットを弛めるのだけど、ものすごい音でキーキー言うわけ。
イカン、なんか、買い物客がその音に釣られてゾンビのように寄ってくるではないか!
落ち着け俺。落ち着け俺。
これも試されてる。今こそ実力が計られる時だ!

『ハァ〜、ハハハ〜〜、フフフフフ〜〜ン』

全く意味のない鼻歌を放つ!!
なんとなく寄ってきたジイさんも、間が持たなくなったのか急に踵を返して去っていくぜ!!
よし、もうすぐで、俺の勝ちだ!

その後、妻も戻ってきて、そのあとすぐにタイヤ交換も無事終了。
特に難問ではないので技術的なテストでなく、今回のはあくまで心理的な抜き打ち実力テストだったのだな、と実感したのだった。

さぁ、今日の抜き打ち実力テスト。
出題者よ!俺は何点だ⁈言ってみろ!!
とか叫ぼうとするも、これはきっと採点すらも自己問題なんだろ⁇と悟る。
あらためて4輪で走る車の不思議。
高速道路上でなかった幸運。
妻にはまるでケガはなし…。

なんかわからんけど
『禅やの〜〜〜〜』
と小さく呟いてみる。

そしていつでも、また抜き打ちに備える心持ちを大切にいきなくてはと脳に刻む。

また、いちいちかかってこいや!とな。フフフ。

Tahara Koji/Works,Photo,Idea..

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