古民家改修、春を待つ その23 立ち止まれない篇

はいまた作業。
そんでもってこの日記は1回書いたけどなんかのエラーでぶっ飛んだので
2回目の書き、という感じの今です・・な、おはようございます田原より。

先日の壁ぬり、観察してみましたがもう完全硬化してましたね。
ズバッとこんな事言っちゃうとアレですが、

とても初めての人が集まって塗った感じ

はしませんよね。とても良い。もうこのまま使うよ。
僕はきっと手を入れません。

それほどにこの『うま〜くヌレール』という商品の性能の高さを感じますね。
今までなら一般人にはできなかった「やってみたいという気持ち」を具現化させる
製品がついに手元にやってきたんだなって感じです。これは、拍手モノな感じですね。

そしてもちろん、壁を塗ってくださった女性陣にも大拍手!!
ここで体験された事が、またご自分達の作る物にも反映される事を願いますよ。
ホントにね。マジ本気でしかもんね、みなさん。

さてまた僕の作業はこちら。窓の新造をしながらの壁作りです。
まぁ、黙々とまたやっていくしかないですね。

地味に、板を張る事を想定しながら下地を入れていって・・。

断熱材詰めて、防暑防寒に備えます。
ここまで来たら、あとは下地板を張るのみ。

そしてねぇ〜。
ここが施主さんと僕の、なかなかどうして行くか決まらない場所。
特に上の方に開いた窓がね。

僕は具現家としてこの家の改装に関わっていますが、そのやり方自体が
作りたいけど作れない人の頭の中を読み取って、手の代わりになって作る
というちょっと変わったやり口でして。
つまり僕はいっさい考えない。
考えずに作りたい人がやりたい事を、僕の脳を通して形にしていくという感じなのです。

ただ、これがね。聞いてる分にはアラ素敵〜とか言ってもらえる事あるんですけど
実際やってみると、その脳に相当する役目の方の負担はすごく大きいと思うのです。
きっと、経験もない、知識もない。でもそれが悪いわけではない。
ただ作りたい、なんとかしたい、でも作った事はないからどうして良いのかは、
あんまりわからない。
そんなとこに僕がどうする?どうする?って聞いてるわけですから、酷な話ですよね。

なので具現家、本当に使い方をわからぬ人ならば使われぬ方がおすすめ。
ズルくてどうしようもない僕が、ひどい事をしてしまう可能性アリ・・。
つまり妙薬も毒の1種って事なのですよ。もう、ほんと、使用方法誤ると大変です。

ただ、今回なかなか進まないところがあると言っても、時は刻々過ぎていきます。
お金ももう動いてる。資材もだいぶそろってる。

こういうときの現状打破としては、もう、勝手に僕がどんどん進めていきます。
これを「揺らす」と僕は呼んでいるのですが、施主さんが想像できないのであれば、
間違った答えでも良いから見える形にして提供してみるという方向に進めます。

なので今回もハッキリ決まって無いところにともかく窓穴を開けます。
開けて、そこからもう元には戻らないとこにしてしまって話を進めると見えるものがある

・・・・という賭けにでます 笑

ここで仮に『もう!こんなの全然違う!!』という事になったら、そこは僕が
ではどのように?と正しい風に直せば良いのです。
ここで泣くのは僕だけ。←ま、泣かないけど。
進まない事よりもずっとマシ。
仮の仮の積み重ねでも、真実には進んでいくってヤツなのですよね。

下段は窓がほぼ決まってるので、枠をどんどん作ってしまいます。
ど、どんどんいくよ!!

もうワンパターンですが、枠の隙間に断熱材を詰め込んで封する用意を。
上段縦枠はまだビス留めせず仮置き。
さて、ここから施主さんのイメージがどうなっていきますやら。

なんて言うか、僕が全部決めて作っても、作れるけれど、つまらない。
所詮僕の手の内の中の事しかやらないからだ。

僕はやっぱりとんでもない事をなんとか形にしたい。やった事が無い事をしたい。
形にする事はこっちで考えるから、まずはどうやっていくかのシーンが見えるまで
妄想が決まるといいな。

シーンが見えたら、もう絶対に作る事ができる。
それは間違いない。なんとしてでも作るのだよ、プロだからな。


次週に、つづく


Tahara Koji/Works,Photo,Idea..

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