小川惠美子の絵について話そう。
あと残り2日になりました瀬戸市talo-Kさん横、みちば屋さんでの展覧会。
昨日は僕1人で当番だったので、あらためて小川さんの絵をじ〜〜〜っと
観たりしていました。
よくね。
これは娘さんの描いた絵ですか?とか言われたりとか
あーかわいい、とてもかわいいとかで済まされてる事もしばしばある
小川惠美子絵ですが。
まぁ、そういう感じに受け取る人もいるのかもしれないけど、僕はなんて言うか、
いつも『もう、スゴいなこの人!!』としか思っていません。正直なとこね。
一見かわいい感じかもですが、僕はその奥に野太い生命感とか、輝く光とか
リズミカルな音、時々ドーンとした低音とかを感じます。
よく美術館での展覧会などで絵をものすごい数の人の中で観る事がありますが、
しっかり絵を観たつもりでも30秒ほどしか人は絵をしっかり観る事が出来ないのだと
聞いた事があります。
その点、小川さんの絵のおもしろいところは、最初にパッと観たときと、また時間を
かけてじ〜〜っと観た時とではいろいろ受け取り様が変わってくるとこなんじゃないかな
と思うのです。 そう。長く、観る事が出来る作品。
この点で僕は力のある絵だと思うし、そんな作家だと思うのです。
実際、イタリアのボローニャ絵本原画展でいろんな国の審査員の人が小川さんの絵を数回に
渡って選出してるのを見て、この人は僕にない作品の良さ、凄みを持ってると確信
してるんですよね。
小川さんはいわゆる僕の嫁、妻なんですけどね。
なんて言うのかこれからきっとまだまだ育っていく作家だと思うのです。
きっとなにかすごいことを起こしてくれるんじゃないか?とか僕は思ってたりします。
なので僕の思いとしてはとにかく小川さんを応援していく。
ロケットで言うと打ち上げ台みたいに僕は進んでいければ良いなと思っています。
これはもう出会った20数年前から変わんない事かな。
小川さんを上げてく事で、僕も知らん間に上がっていってる。
そういうのを狙っているワケですよ。ズルいですか?ズルいんですよ!!笑
だから。僕が小川さんを妻!妻!とか言って大事にしてるのはそこらへんが理由。
家の中に幸いにもいい作家がいる。
僕がほんとに良いなぁと思うような絵を描く人家の中にいる。
こういう人を大事にしていくのはきっとウチの家庭内のためだけでなく、大げさに
言ってるかと思われるかもだけど、ひょっとしたら世界のためかもしれないでしょ?
そういうお役目が僕のとこに来てるんじゃないか? とか思うわけです。
なので滅私。僕の事は二の次でいいわけです。
たとえそれが僕の妄想であったとしても、いいじゃないですか。いい絵なんだから。
実は、僕らは生活は共にしていますが、制作は完全に別居、って感じなのです。
作業場、アトリエは完全に分かれていて、互いにそこに入る事はほぼありません。
なので、2人展を開催する時などは、だいたい搬入時に初めて作品を観る事に
なります。これが新鮮でなかなかに良いのです。
小川絵の中のキーワードのようなものとして
少女、小鳥、猫、植物、太陽などがあげられます。
見方によってはかわいい。でもよく見るとそれだけじゃない。
この要素が適所に配置された時、絵が1つの装置のように輝き出すのを
僕は傍観者としていつも見つめ感じています。
誤解を恐れず言えば、どこにも売らずにそれ僕に全部ちょうだいよ!!
とか思います。
さすがに要らないものはそんな事思いません。
必要だから欲しくなる。いいモノだから欲しくなるのだと思うのです。
で、ここまで書いてきてアレなんですが。。
小川惠美子絵、安い!!
なんかね、今回の展覧会に出てる作品とかもう安すぎですよ!!
talo-Kさんも僕も『や、安すぎない??』とか思っていたのですが、
この点を本人に聞くと
どんどん描いてしまうし、新しいものをどんどん進めていきたいし
本当に欲しいなと思う人に、前に描いたのとかは持っててほしい
とのことでした。
いや、僕からするとですね。
この作家の今までの活動、そして未来の事とか考えると
いや、考えるまでもなく、
気の迷いでもなんでもいいからこれは買っとけ!!
ちょっとカフェとか行くの1回やめてでも買っとけ!!
とか思うのです。だって、ずっと消えないよ、この作品。
消えない至福が眼の前に転がってる。
僕はそう思うんですけどね。
(あ、僕がそんな事思って文章を会場にて頭の中で組んでいたら、
この箱のシリーズの作品はもうお買い上げになりました。フフフ。)
まだ誰も手をつけていませんが、僕はこの小さい祭壇シリーズも好きで。
っていうかこんな感じに僕は作れんわ!!という驚きと、なんて言うんでしょう、
このピンク色のウサギ・・グハァッ!!なんか僕は見てて身悶えします。
なんだこりゃ。媚びてなくて凛としてるけどクッソかわいいな!!って思うのです。
う、売れるなよ!とか正直思うのですが、なんていいますか、これ家にあると
なんかいいコト来そうな気がしませんか?
え?新興宗教みたい??すいません、ウチはそういうのとちがいます!!笑
そういうのでなくて。
ここにあるのは小川惠美子の願いと祈りで出来ている物体なのだけれど、
誰しもの心を映す護符の様なブツに僕は見えるのです。
あれ?また新興宗教臭い?! おかしいなぁ。。
夜中に書くとこうなるね。すいません。
気になる人は現場でどうかじっくり見てみてください。
僕はそれしか言えないけれど、なにかきっと発見があると思うのですよね。
そんな田原幸二・小川惠美子2人展『二人の「たから箱」展』は11/19(土)まで。
最終日には美味しいものが並ぶお店とか、ステキなモノが並ぶお店とかもやってきます!!
どうかどうかお越し下さい。
そんでもっていろんなお話ししましょう。みなさま。
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